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埼玉 金鑚神社 [巡礼]

平成二十一年十一月三十日 その97 埼玉 金鑚神社

ホームページ http://www.genbu.net/data/musasi/kanasana_title.htm
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主祭神    天照大神、素戔嗚尊
創建     2世紀?

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創建2世紀と記しましたが、自分の調べた限り、金鑚神社の創建年の記述があるものがありませんでした。ですので、社伝に日本武尊(やまとたける)の東征の話がありますので、日本武尊の生きた時代2世紀を記しました。日本武尊は、第12代景行天皇の皇子。
ただし、26代継体天皇以前の天皇は実在を疑われていますので、日本武尊も架空の人物である説もあります。

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さて、日本武尊が東征の帰路、伊勢神宮の伯母である倭姫命から、賜った火鑚金(火打石)を御霊代として室ヶ谷に鎮め、天照大神と素盞嗚命を祀ったのが創祀とされています。

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街道に面した大鳥居をくぐり、参道を進むと、社殿に辿りつく手前の右側の斜面に突然、多宝塔(国重文)が現れます。案内板を読んでみます。金鑚神社多宝塔 所在地 児玉郡神川村二の宮 金鑚神社の境内にあるこの多宝塔は、三間四面のこけら葺き、宝塔(円筒形の塔身)に腰屋根がつけられた二重の塔婆である。天文三年(一五三四)に阿保郷丹荘の豪族である阿保弾正全隆が寄進したもので、真柱に「天文三甲午八月晦日、大檀那安保弾正全隆」の墨書銘がある。この塔は、建立時代の明確な本県有数の古建築であるとともに、阿保氏に係わる遺構であることも注目される。塔婆建築の少ない埼玉県としては貴重な建造物であり、国指定の重要文化財となっている。昭和五十九年三月 神川町
神仏習合の時代、別当寺は表の街道の向えにある金鑚大師(大光普照寺)がつとめていました。現在の金鑚神社は、大光普照寺の奥の院金鑚大明神明治が神仏分離令により分離され、その折に多宝塔も神社側の所有になったと、大光普照寺のホームページに記述があります。
この日、時間がなく訪れること叶いませんでしたが、大光普照寺は聖徳太子創建。慈覚大師円仁(元三大師)が入山時に、十一面観音安置で天台宗になったというすごい経歴のご寺院です。この地で太子や元三大師の名前を伺うとは思ってもみませんでした。
さて、多宝塔はもともと法華経に由来する仏塔ですが、どういう訳か大日如来を祀ることの多い塔です。この塔は、少々小振り。

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拝殿の後方は室ヶ嶽という本社の御神体です。拝殿前を左に進み、階段を御嶽山に登ってゆきますと、途中に国指定特別天然記念物「鏡岩」(高さ4m、幅9mの表面が艶々した岩面)があり、そこから一息で展望のある御嶽山山頂にたどり着きます。

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