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山梨 古長禅寺 [巡礼]

平成二十一年十二月十一日 その98 山梨 古長禅寺

ホームページ http://www.minamialps-net.jp/data/article/692.html
       (南アルプスネット)
山号     瑞雲山
宗派     臨済宗妙心寺派
本尊     釈迦如来
創建     8世紀?

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「夢窓国師」を辿って知った寺院です。この地には行基上人創建と伝わる真言宗西光寺がありましたが、夢窓国師によって臨済宗に改宗して現在に至ります。そのへんのところを寺発行の縁起から読んでみます。
古長禅寺は、往古は真言宗の道場として隆盛を極めていたが幾星霜かの間、すっかり荒廃していた。正和五年(一三一六)の三月、夢窓疎石(国師)がこの地に雲遊された折り、留錫(りゅうしゃく)して自ら再建されて開山となられ、鎌倉の円覚寺に属す禅宗寺院とて再興された。(後略)

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甲府の駅から南西に10kmほど。身延に向かう富士川街道から少し入った畑の中、鬱蒼と木の茂った中にあります。門の向かい側に、国の天然記念物に指定されたビャクシン(別名、伊吹)が4本。これは、夢窓国師によって四天王をかたどって正方形に植えられたもので、本来は中央に祈祷殿が設けられたものです。禅寺にはビャクシンが植えられていることが多いと書かれたページを見かけます。

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さて、当寺には国重要文化財「夢窓国師坐像 」を所有しています。お開帳については不明ですが、観光寺ではなく、いわゆる村のお寺ですので、ご覧になるには事前に問合せることをお薦めします。

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「春は花 秋はもみじの色いろも 日かずつもりてちらばそのまま 大井夫人歌」
「大井夫人」とは、武田信玄の母で「大井の方」とも言います。寺院の発行した縁起によれば、信玄幼少のころ、大井夫人はその教育係として、尾張瑞泉寺住持の岐秀禅師を長禅寺に招きました。やがて、大井夫人が没し当寺に埋葬されましたが、信玄は老いた禅師のために長禅寺を甲府に移転。残された当寺を「古長禅寺」と改称したのです。寺内に「大井夫人墓」「夢窓国師供養塔」などを拝見することができます。

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